母乳育児

前に書いたとおり、私は母乳の出があまり良くないので、かなりミルク寄りの混合育児をしています。本当は母乳で行きたかったですが、そううまくは行きませんでした。
母乳は、頻回授乳をすることや、赤ちゃんを哺乳瓶に慣れさせないことや、母親の食事内容の改善によってよく出るようになるようです。桶谷式という母乳育児の方式(?)もあります。
そういうことは努力で出来ることなので、私も努力次第で変化するのかもしれませんが、もう「母乳で行きたい!」なんていう強い意気込みは持たないことにしました。
なぜかというと、それが一番ストレスになって、余計母乳が出なくなるから・・・。
体調・精神面が弱っていると、母乳の出に即座に影響されます。


母乳が出ないことを悩んでかなり凹んだ時期もありました。
幸か不幸か、主人が私の体調を心配し、頻回授乳が難しかった(夜は主人が私を寝かせて、代わりにミルクを与えてくれることがある)ため、主人に「おっぱいをあげたいし、増やしたいから、夜中も全部私がやる」と話したこともありましたが、主人の一言で目が覚めました。


「そんなの宗教だ」


そんなに全て理想どおりにできるはずはない、と。
例えば「無農薬野菜」。農薬を使わないということは、食べる人の体には良いのかもしれないけど、作る人に莫大な負担を強いる。農家の大変さを考えていない。
それと同じで、母乳を増やしたいからと言って、世間で言われている母乳育児に良いことを全てやろうとしたら母親が参ってしまう。
そんな理想論は宗教だ、と。
・・・うーん、私の説明だとあまり説得力はないかもしれないけど、そんな感じで。


それに母乳育児は、赤ちゃんの体を作る栄養としての母乳を与えることでなく、母親とのスキンシップという点が一番良いのだとも言ってくれました。おっぱいで母親の愛情とぬくもりを伝えることに意味があると。


主人の話を聞いて、私はものすごく救われました。
その後、母乳の量は特に増えても減ってもいませんが、のんびりした気持ちでいられるようになりました。
本当に母乳育児に関しては、相当主人に慰められ、励まされています。